最近考えてる事

生徒会の周年(2018年刊行)を久しぶりに読んだ。

 

その時点で既に作品が刊行してから10年が経過していて、終始もうこんなに経っちゃったよ!懐かしい的な雰囲気が醸し出されていたが、それを5年後に読むのも心に来るものが有る。 

 

熱中していた時期が10年以上前なので中身はもうあまり覚えてないが、今読んでもあの頃のいつまでも読んでいたい気持ちが蘇るから不思議だ。

 

作者あとがきにここからも彼らの行く末はどこを切り取っても金太郎飴のように笑顔だと書かれていたが、自分はどうだろう。

 

まず、この10年間とあの頃の密度は同じなのだろうか。

あの頃は成形をする暇もなくガッタガタの思い出ばっかりだけど、噛みちぎらないほどの密度があった。

今の自分の飴は成形されてるけど、大分スカスカでクレームが来そうだ。

 

どちらも楽しい事も苦しい事もあったのは勿論で、基本的には笑って過ごせているが、

受動的に生きていても何かしらのイベントがあるあの頃と能動的に生きないと楽しい事も苦しい事もない今とでは自分の選択次第でどんどん下降線を描いている気がする。

 

経験が少ない、自分の内向的な性格故にそもそも選択肢が表示されない事だってある。

だが、経験を積む頃にはその選択肢は外乱の影響でもう取れなくなっていそうだ。

 

終わり

平凡でありたい、悪目立ちしたくないという自分が周りと違くても良いと許容出来る頃には既に自分が無くなっていそうで怖いなと感じた。